お正月は日本の最も大切な行事の1つであり、新年を祝う特別な時間です。お年玉やおせち料理など、子どもにとっても楽しいことがが盛りだくさんですが、お正月の意味や日本の伝統を学ぶことは大切です。
〜この記事で解決するお悩み〜
- お正月ってなに?元旦と元日はなにが違うの?
- お正月で子どもに何を伝えたらいいの…
- 保育園でできるお正月の活動のアイデアを知りたい!
今回は、お正月の意味と保育園でできる新年の活動アイデアをご紹介します。
お正月とは?元旦と元日の違いとは?
1.お正月
1月1日から始まる新年をお祝いする期間をいいます。元旦から数日間を「お正月」として、家族や親しい人と一緒に過ごし、新年を祝う時間です。基本的には、1月1日から3日間をお祝いすることが一般的です。
2.元旦
元旦は、1月1日の「朝」を指します。初日の出を見に行ったり、初詣に行ったりして、1年の幸運や健康を祈る習慣があります。
3.元日
元日は、1月1日その日全体を指します。元旦を含む1日全体が「元日」となり、1年の始まりを祝う日です。
- 元旦:1月1日の朝
- 元日:1月1日その日の全体
- お正月:元旦から数日間の新年を祝う期間
このように、それぞれの言葉には少し違った意味がありますが、すべて新年を祝う大切な時間を指しています。お正月は、日本の伝統的な習慣として、さまざななお祝いごとを行います。
こどもに伝えたいお正月の日本の伝統行事
ここでは子どもにも親しみやすいお正月の伝統行事を4つ紹介します。
おせち料理
おせち料理とは、新年に食べる伝統の料理です。
昔から「年神様(としがみさま)」という新年を祝う神様に感謝を伝えるためのお供え物が始まりです。お正月はこの年神様を家に迎えて、家族の健康や幸せを祈る時期とされていました。
個々の料理に意味があり、たとえば「幸せを持ち帰る」と言われる昆布や、「長寿」を象徴するエビなどがあります。おせち料理の由来や意味を子どもと一緒に話すことで、楽しく学ぶ機会になります。
子どもへの伝え方
「おせち料理は、家族みんなで新しい年をお祝いして、『元気に楽しく過ごせますように』って願いを込めた特別なご飯だよ。それぞれの料理には大事な意味があって、お正月を楽しく過ごすための伝統なんだね。」
こんな風に話すと、子どももおせち料理をより楽しみながら理解しやすくなります。
書き初め
書き初めは、新年の抱負や目標を文字で表す伝統行事です。子どもたちは自由な発想で自分の思いを表現することができます。保育園や家庭でも楽しく取り入れられる行事として、お正月を祝う気持ちを育てるきっかけになります。
子どもへの伝え方
「書き初めは、新しい年に『こうしたい』っていう気持ちを文字にする大事な行事なんだよ。きれいに書こうとすると、心が落ち着いて、新しいことを始める準備ができるよ。みんなで昔から続けている大切な習慣だから、一緒に楽しんでみようね!」
こんな風に話すと、子どもも書き初めをより楽しみながら理解しやすくなります。書き初めで何を書くのか迷ったら、その年を明るく楽しくするような言葉や目標を書きましょう。子どもにも簡単でわかりやすい言葉を選ぶとよいですね。
お年玉
お年玉は、新年に子どもたちへ渡される特別な贈り物です。もともとお正月に家族や親しい人たちが神様(年神様)からいただいた「幸せ」や「福」を分け合うという習慣から始まり、神様へのお供え物であるお餅を分けることで、新しい年の健康や繁栄を祈る意味が込められていました。現代では、お供え物の代わりにお金を渡す習慣に変わり、「これからも元気に成長してほしい」という大人たちの願いが込められています。
子どもへの伝え方
「お年玉は、大人があなたの健康や成長を願って渡してくれる大切なプレゼントだよ。新しい年が始まったお祝いとして、『大事に使ってね』という気持ちも込められているんだよ」
こんな風に話すと、子どもがお年玉の価値を理解しやすくなります。実際にお金を使う際には、「何に使うかよく考えること」や「一部を貯金して将来のためにとっておくこと」の大切さも一緒に話合うといいですね。
初詣
初詣(はつもうで)とは、新年になって初めて神社やお寺に行き、お参りをすることです。新しい年を無事に迎えられたことに感謝し、1年の健康や幸せをお願いするために行われます。
子どもへの伝え方
「初詣は、みんなが新しい年になったら神さまに『去年元気に過ごせてありがとう』と『頑張りたいことや願い』を伝える行事なんだよ。たとえば、『かけっこが早くなりたい!』とか『お友だちといっぱい遊びたい!』ってお願いできるんだよ。」
こんな風に話すと、子どもも初詣について理解しやすくなります。写真やイラストを見せながら説明するとわかりやすいですね。
保育園でできるお正月の活動アイデア
保育園で簡単に取り入れられる、楽しく学びながら日本の文化に親しむことができる活動を3つご紹介します。
手作り羽子板づくり
お正月の伝統的な遊び「羽根つき」を、手作りの羽子板で楽しんでみましょう。段ボールで羽子板を作り、シールやペンで自由に飾り付けることで、自分だけの羽子板を作る楽しさを味わえます。羽根の代わりに風船を使えば、小さな子どもでも遊びやすくなります。
ねらい:手作りの羽子板を通して、伝統遊びに親しむきっかけを作る。
準備する物:
- 段ボール(羽子板の素材)
- シールやマスキングテープ、ペン(装飾用)
- 両面テープ、接着剤
- 風船(羽根の代わりに使用)
活動内容:
- 羽子板の形に切った段ボールにシールやペンで自由にデコレーションする。
- 完成した羽子板を使い、風船を打ち合う簡単なゲームを行う。
ペアで遊んだり、チーム対抗で競争してみると盛り上がると思います。
福笑いで大笑い!
伝統的なお正月遊び「福笑い」をクラスで楽しみましょう。大きな紙に顔の輪郭を描き、目や鼻、口を切り抜いてパーツを作ります。目隠しをしてパーツを置いていく遊びで、子どもたちのユニークな作品が出来上がり、大笑い間違いなしです。
ねらい:伝統遊びに親しみながら、チームで楽しさを味わう。
準備する物:
- 大きな紙(顔の輪郭用)
- 色紙や画用紙(目や鼻、口のパーツ用)
- アイマスクやタオル(目隠し用)
活動内容:
- 簡単な顔の輪郭を描いた紙を用意する。
- 子どもが順番で目隠しをしながら、顔のパーツを貼っていく。
- 出来上がった顔をみんなで見て大笑い!
クラスで人気のキャラクターや動物の顔にしても楽しいと思います!
お正月リースづくり
お正月飾りにちなんで、紙皿を使ったリース作りに挑戦してみましょう。折り紙やシールで梅の花や門松などのデザインを自由に作り、色鮮やかなリースに仕上げます。完成したリースはお部屋に飾ると、一気にお正月ムードが高まりますね。
ねらい:日本の新年を象徴するモチーフに親しみながら、手先の器用さと創造力を育む。
準備する物:
- 紙皿(リース)→事前に紙皿の中心部分を切り抜いておく。
- 折り紙や画用紙(梅や松のデザイン用)
- のりやテープ、シール(飾り付け用)
活動内容:
- 折り紙で梅の花や松などを作る。
- 紙皿に梅の花の折り紙やシール貼り付けていく。
- 完成したリースをお部屋に飾り、新年ムードを盛り上げる。
まとめ
お正月は、日本の伝統や文化を子どもたちに伝える貴重な機会です。「おせち料理」「お年玉」「書き初め」「初詣」などの行事や文化を通して、子どもたちに感謝の心や社会性、自己表現の力を育むことにつながります。
保育園でできるさまざまな活動を取り入れ、子どもたちが楽しく新年を迎えられるように準備していきましょうね♪